一度奇麗にばらして
表皮の裏から革を貼り
スポンジを作り直して縫い合わせています。
これが一番時間がかかるし、難しい。これを勝手にフルコースと名付けています。
修理して完成したときに
しわやゆがみがでないようにするためには
表皮の裏に革を貼る時は
シートになっている時の形で貼らないといけないし
スポンジも癖がついていた元の形を作らないといけない。
見本が横にあって見ながら同じように成型できるならいいが、
スポンジは剥ぐ時に粉状になってない。
ある程度元の形を想像してスポンジを作った後は
表皮を被せてから調整するしかない。
足したり、削ったり、
ここにしわが出るということは、、、
あそこに厚みがでればいいのかな〜
いや、あそこを削ればいいのかも、、、
やってみては
違うな〜。
と。
この調整だけで朝から晩までやっても数日かかります。
張替えは
自分のペースででき、
仕上げまで納期や作業順番など計画通りできますが、
元を活かしてのフルコースの修理はこっちには(自分)いっさい権力はありません。
一番大変(ヤヤコシイ)です。
元々付いていたオリジナルのリベットを再利用しました。